インターネットユーザのセキュリティ対策における不満改善に関する考察

• Item type: Journal(1)
• 公開日: 2021-12-15
• タイトル: インターネットユーザのセキュリティ対策における不満改善に関する考察
• タイトル / 言語: en
• タイトル: Toward Reducing Complaints about Security Behaviors of Internet Users
• 言語: jpn
• キーワード / 主題Scheme: Other
• キーワード / 主題: [特集:デジタル社会の情報セキュリティとトラスト] セキュリティ対策，不満，改善要望，セキュリティ行動変容ステージモデル
• 資源タイプ / 資源タイプ識別子: http://purl.org/coar/resource_type/c_6501
• 資源タイプ: journal article
• ID登録: 10.20729/00214238
• ID登録 / ID登録タイプ: JaLC
• 著者所属: 株式会社KDDI総合研究所
• 著者所属: 株式会社KDDI総合研究所
• 著者所属: 株式会社KDDI総合研究所
• 著者所属: 株式会社KDDI総合研究所
• 著者所属(英): en
• 著者所属(英): KDDI Research, Inc.
• 著者所属(英): en
• 著者所属(英): KDDI Research, Inc.
• 著者所属(英): en
• 著者所属(英): KDDI Research, Inc.
• 著者所属(英): en
• 著者所属(英): KDDI Research, Inc.
• 著者名: 澤谷, 雪子; 佐野, 絢音; 山田, 明; 窪田, 歩
• 著者名(英): Yukiko, Sawaya; Ayane, Sano; Akira, Yamada; Ayumu, Kubota
• 論文抄録 / 内容記述タイプ: Other
• 論文抄録 / 内容記述: インターネット利用者のセキュリティ対策実施者の割合は依然として低く，非実施者が対策を開始することや，実施者が対策を継続することを促す施策が必要である．本論文では，これらの施策を検討するために対策実施・継続の阻害要因となるセキュリティ対策への不満に着目し，各セキュリティ対策への不満と，不満に対する改善要望の強さを分析する．1,711名のインターネットユーザに対し，ウェブアンケート調査を実施し，対策の非実施者および実施者における不満や改善要望の強さをセキュリティ対策別に解析し，対策開始や継続を阻害している可能性の高い不満を探索する．また，各種対策の開始・継続には，セキュリティ行動変容ステージ（ふだんのセキュリティ対策実施に対する態度や行動の状況に基づき無関心期，関心期，準備期，実行期，維持期に分類するモデル）に応じた支援の効果が期待されることから，ステージ間の不満と改善要望の相違点を解析する．分析の結果以下の知見が得られた．まず，対策非実施者の各種セキュリティ対策の面倒・不便さへの不満および改善要望が強く，ユーザの確認と判断に委ねられるような対策においては自己判断への忌避感への不満と改善要望も強い．対策実施者においては，各種セキュリティ対策における面倒・不便さ，効果実感のなさへの改善要望が強く，自己判断への忌避感への改善要望が個人の判断に委ねられる対策において強い傾向があることが分かった．さらに，非実施者，実施者ともに関心・準備期において不満や改善要望が最も高まることが分かった．これらの知見に基づき，本論文ではユーザ自身が実施に移行することや，実施を継続することを支援する方法の検討を行う．
• 論文抄録(英) / 内容記述タイプ: Other
• 論文抄録(英) / 内容記述: As there are still many Internet users who do not behave securely, persuasion techniques for starting and continuing such behaviors are needed. In this paper, we focus on the complaints about security behaviors of Internet users, which are one of the inhibition factors, and conduct a questionnaire survey to 1,711 Internet users to reveal which complaints are related to their behaviors. We also analyze the relationships between the users in each stage of the Security Behavior Stage Model and their complaints. As a result, we obtained the following insights; A group who do not behave securely have complaints against the inconvenience and have demands to reduce them. Notably, they require security experts' guidance for their proper security behavior. In addition to the complaints of the users without security behaviors, the group with proper behaviors desire to realize the efficacy or benefit of deploying security countermeasures, such as frequent OS updates and anti-virus software. These complaints and demands become higher in the early stages of the stage model's contemplation and preparation stages. We also discuss how to improve and maintain the users' behaviors in this paper.
• 書誌レコードID / 収録物識別子タイプ: NCID
• 書誌レコードID / 収録物識別子: AN00116647
• 書誌情報: 情報処理学会論文誌; 巻 62, 号 12, p. 1948-1969, 発行日 2021-12-15
• ISSN / 収録物識別子タイプ: ISSN
• ISSN / 収録物識別子: 1882-7764