@inproceedings{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00097232,
 author = {町田理 and 町田直哉 and 柳澤政生 and 戸川望},
 book = {マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2013論文集},
 month = {Jul},
 note = {近年,移動通信網の発展や計算機の小型化・高性能化により携帯電話,タブレット端末が普及し,多くの人が外出時にこれらモバイル端末を所持するようになった.モバイル端末はGPSや加速度センサを搭載し,これらによりユーザの位置情報を用いた観光場所やグルメ表示などの情報提供のサービスが普及している.特に,ユーザが未知の場所において周りの情報を得るために利用する地図表示や,目的地への移動を補佐するナビゲーションシステムが普及している.これらのサービスで用いられる位置情報はGPSによる位置測位を使ったものが主である.GPSによる位置測位は屋外では精度が良いが,屋内では極端に悪化する.そのため,屋内で位置情報を用いるサービスは屋外のものに比べて少ない.しかし,空港や駅などの大型の施設上では屋内環境での位置情報を必要とするサービスの需要がある.
現在屋内環境向けのナビゲーションは屋内の複雑な建物構造や位置測位の難しさなどの要因により停滞している.この停滞している原因は,ナビゲーションの構成要素ごとに問題が起因しているためである.ある出発地点からある目的地点までのナビゲーションの構成要素は大きく分けて以下の3項目である.
(1)位置測位
(2)経路探索
(3)経路誘導
(1)の位置測位は屋外空間ではGPS衛星を利用する手法が主流であるが,屋内空間では衛星からの電波を受信する際に信号が遮断される場所が多いため,この手法は利用できない.そこで,屋内環境の位置測位ではRFIDを利用する研究や無線LANを利用する研究など様々な研究がなされている.(2)の経路探索は屋外空間では道路ネットワークを利用した研究が行われている.しかし,屋内空間では道路ネットワークは存在せず,空間のモデル化の研究などが行われているが少ない.(3)の経路誘導は,屋外空間では建物名や交差点をランドマークとして利用できるため,案内文やマップがわかりやすい.しかし,屋内空間ではランドマークが少ないため,それらを表示した際にユーザにとって理解しにくいものとなる.理解しやすい案内文の研究が行われている.
本稿では,これら3つのナビゲーションの構成要素を取り入れたトータルなナビゲーションシステムとして屋内環境向けナビゲーションシステムVNS(Visibility-graph-based Navigation System)を提案する.VNSは歩行者に対し屋内環境でモバイル端末を利用して案内することを目的とし,可視グラフによる屋内環境モデルに基づくナビゲーションシステムである.VNSを実環境に適用し,ユーザ評価実験を行った.ユーザ評価実験では2種類の歩行経路を4人の被験者が歩行し,アンケートによってユーザ評価の結果を得た.その結果から位置測位,案内誘導,ユーザ視点の観点からそれぞれ項目ごとにVNSの今後の方針を検討する.},
 pages = {688--701},
 publisher = {情報処理学会},
 title = {VNS:可視グラフに基づく屋内環境ナビゲーションシステム},
 volume = {2013},
 year = {2013}
}