@inproceedings{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00079855,
 author = {片下敏宏 and 堀洋平 and 佐藤証},
 book = {マルチメディア、分散協調とモバイルシンポジウム2011論文集},
 month = {Jun},
 note = {情報の秘匿性,完全性,認証などを実現する暗号技術は,そのアルゴリズムが計算量上で理論的に安全であることなど検証がなされている.しかし,暗号アルゴリズムを実装したデバイスや機器の不備を悪用する物理的な攻撃により,秘密鍵など内部の情報が漏洩する危険性が存在する.サイドチャネル攻撃は物理的な攻撃の1つであり,デバイスの消費電力や放射電磁波などの物理量を測定し,非破壊的に秘密情報を解析する手法である.我々はこれまで,サイドチャネル攻撃手法や対策方法の研究,標準策定への貢献を目的に,評価プラットフォームSASEBO(Side-channel Attack Standard Evaluation Board)を開発し,様々な手法や基準を評価するための標準プラットフォームとして普及を進めてきた.本研究では,暗号技術を利用した製品として広く普及しているICカードを対象とした評価・実験を可能とする評価ボードSASEBO-Wを新たに開発した.さらに,攻撃や対策手法の研究向けにソフトウェア暗号を実装したICカードの開発を行い,実製品から研究用途まで幅広い利用を可能としている.本論文では,開発したICカード向け評価ボードSASEBO-W, ICカード,および,ボードを利用したサイドチャネル攻撃評価プラットフォームついて詳解する.さらに,AESソフトウェア暗号を実装したICカードの電力測定を行い,サイドチャネル解析を実施した.その結果,100個以下のわずかな測定波形から128 bitの暗号鍵すべてを正しく推定することが可能であることが分かり,開発した評価プラットフォームがサイドチャネルの測定・解析環境として有効であることが示された.},
 pages = {1301--1307},
 publisher = {情報処理学会},
 title = {ICカードの実装安全性標準評価ボードの開発とサイドチャネル攻撃評価},
 volume = {2011},
 year = {2011}
}