@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00234359, author = {相馬, 大地 and 石黒, 健太 and 深井, 貴明 and 広渕, 崇宏 and 河野, 健二}, issue = {4}, month = {May}, note = {仮想化による資源の集約は,クラウドやエッジなどのマルチテナント環境では広く用いられている.資源の集約により,その利用効率は著しく向上するものの,ハイパーバイザの介入によりその性能は一般的に低下する.特にレイテンシ重視のサービスにおいては,仮想化に伴う大きな通信遅延に対処する必要がある.そのため,ハイパーバイザによる通信の仲介を回避する SR-IOV や Posted Interrupt といったハードウェア支援が利用されている.本論文では,集約の多重度が高まると,これらの支援技術を用いてもレイテンシが著しく増大することを示す.その原因は,ゲストのネットワーク処理にハイパーバイザが介在しないため,パケットの受信状況に応じて仮想マシンをスケジューリングできないためである.パケットの受信状況に応じたスケジューリングを可能にするため,SmartNIC にスケジューリング機能の一部を委譲し,パケット受信時にハイパーバイザのスケジューラをキックする手法を提案する.SmartNIC は SR-IOV と Posted Interrupt をサポートしているため,パケットの送受信そのものにはハイパーバイザが介在しないにもかかわらず,仮想マシンの再スケジュールが必要な時にはスケジューラが起動されるようになる.この仕組みを Linux 5.15.0, BlueField-2 MBF2H332A-AEEOT 上に実装したところ,三つの仮想 CPU を一つの物理 CPU に集約した場合でも p99 レイテンシを 0.18ms に抑えることができた(SR-IOV と Posted Interrupt を併用した場合は 23.9ms).}, title = {資源集約時における低遅延通信のためのSmartNICを活用したスケジューリング支援}, year = {2024} }