@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00232816,
 author = {伊藤, 綾香 and 早水, 桃子},
 issue = {33},
 month = {Feb},
 note = {HIV は RNA ウイルスであるため複製ミスによる変異が起きやすく,宿主内で長期に渡り感染・増殖し続けるため,変異が蓄積して多様な進化を遂げる.現在世界中で流行している HIV-1 には主要なものだけで 10 種類以上のサブタイプがあるが,複数のサブタイプに感染した宿主内で遺伝子組み換えが起きて新たな流行株が生じることもある.例えば中国ではサブタイプ B と C から生じた二種類の組み換え型流行株(CRF07 BC と CRF08 BC)が蔓延しているが,いずれも 1990 年代初頭に麻薬生産地に近い雲南省で最初に報告され,中国全土に広まったものである.本発表では,1994 年~2019 年に中国で収集された HIV-1 のサブタイプ B と C と二種類の組み換え型流行株の配列の非類似度を,距離から系統ネットワークを構築する Neighbor-Net(NN)法で可視化した結果を示す.NN法は,系統樹を構築する Neighbor-Joining(NJ)法に比べて HIV の組み換え株を検出できる利点があった.NJ 法でも NN 法でも類似配列のクラスタリングは可能で,例えば薬物乱用者と危険な性交渉者の間,あるいは男性同性愛者と異性愛者の間では,同じサブタイプでも別系統の株が蔓延する場合があることが確認された.本研究結果は,HIV の配列データ解析において,配列の非類似度の可視化に系統ネットワークが有用な場合があることを示唆している.},
 title = {系統ネットワークを用いたHIV-1の組み換え型流行株の進化解析},
 year = {2024}
}