@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00227360, author = {才野, 慶二郎 and 大道, 竜之介 and 久湊, 裕司}, issue = {21}, month = {Aug}, note = {画像生成や対話文生成など様々な分野において,AI(人工知能)技術が加速度的な進歩を続けており,特に昨今の技術成果は,研究業界を飛び越えて一般社会に大きなインパクトを与えている.そこではあたかも AI が自発的に創作を行っているかのような,非常に高度な生成が実現しており,AI 技術が人間の仕事や活動の領域を侵食するかもしれないという議論までをも巻き起こしている.そんな中,音楽を含めた,人間の創作的な営みであると信じられてきた芸術の分野において,未来の AI 技術がどのように人間と関わるかというのは重要なトピックである.歌声合成技術はおよそ 20 年ほど前から広く使われるようになったが,近年の AI 技術の進展により,今その使い道と使い方に大きな変化が生まれようとしている.音符と歌詞のようなシンプルな楽譜情報を与えたときに,教師データとなる歌手の歌声を極めて高い自然性をもって合成すること自体は,近年の技術の進歩により達成されつつある.一方で,元来,芸術として人間が行ってきた歌唱は,そこにどのような表情・表現をのせるのかを歌手が自らの意思とセンスでもたらす,創造的な行為である.「人間の創造的な行為として歌声を生み出す」という過程の中に AI 技術を使用する未来を考えたとき,我々は,そこにいかに人間の創作的な意思を込められるかが重要であると考え,研究開発を続けている.未来の音楽分野の中で,AI 技術を用いた歌声合成が,創作を行う人間とどのように関わることになるかについては,現在はまだ世の中の誰も結論に到達していないという立場に立ち,我々はその未来の姿を提案するような,技術的な取り組みをこれまでに複数行ってきた.そこでは「人と AI が共に」という考え方が通底している.本講演では,我々の最近の研究成果の事例として TransVoxTM,AI Artist Stage を中心に紹介するとともに,歌声合成技術と人間との関わりの未来像について論じる.}, title = {人とAIがともに音楽を作り出す未来へ:未来の当たり前を目指した歌声合成の取り組み}, year = {2023} }