現実的な入力に対して動く人間の視覚系のモデルの構築に向けて

• Item type: SIG Technical Reports(1)
• 公開日: 2022-11-11
• タイトル: 現実的な入力に対して動く人間の視覚系のモデルの構築に向けて
• 言語: jpn
• キーワード / 主題Scheme: Other
• キーワード / 主題: 特別講演2
• 資源タイプ / 資源タイプ識別子: http://purl.org/coar/resource_type/c_18gh
• 資源タイプ: technical report
• 著者所属: 京都大学大学院情報学研究科／NTTコミュニケーション科学基礎研究所
• 著者所属(英): en
• 著者所属(英): Department of Intelligence Science and Technology, Graduate School of Informatics, Kyoto University / NTT Communication Science Laboratories
• 著者名: 西田, 眞也
• 論文抄録 / 内容記述タイプ: Other
• 論文抄録 / 内容記述: デジタルヒューマンの開発を考えた場合，人間の認識系のシミュレーションモデルを作ることは二重の意味で重要だろう．ひとつは，それ自体がデジタルヒューマンを作るという目的にかなっている．われわれは，これまでに蓄積された膨大な視覚科学の知見を計算モデルに結晶化することにより，任意の映像入力に対して，眼光学系，光受容器，そしてそれに続く多層の神経回路からなる脳情報処理系の振る舞いを予測することをめざしている．これが実現されれば，デジタルヒューマンの重要な構成要素をなすことになる．もう一つは，人間の身体やそれを含む現実世界をデジタルに再現しコンピュータグラフィックスなどで可視化する場合，どこまで精緻に現実世界を再現すべきかを考慮するにあたって，人間の視覚系のシミュレーションモデルは有益な道具となる．物理的な再現を極めるときりがない．ユーザの視覚系の特性を利用し，知覚的な再現を目指すことで，必要十分な精度を効率的に実現することが可能となるはずである．人間の視覚モデルと画像生成技術を敵対的に位置づけることで，視覚系についての専門知識がない技術者も，人間の感覚系を意図通りに作動させる映像生成技術を設計することが可能となる日が来るかもしれない．このような我々の研究構想はまだ端緒についたばかりであるが，本講演ではこれまでの取り組みを交えて紹介したい．
• 書誌レコードID / 収録物識別子タイプ: NCID
• 書誌レコードID / 収録物識別子: AA12628338
• 書誌情報: 研究報告デジタルコンテンツクリエーション（DCC）; 巻 2022-DCC-32, 号 25, p. 1-1, 発行日 2022-11-11
• ISSN / 収録物識別子タイプ: ISSN
• ISSN / 収録物識別子: 2188-8868
• Notice: SIG Technical Reports are nonrefereed and hence may later appear in any journals, conferences, symposia, etc.
• 出版者 / 言語: ja
• 出版者: 情報処理学会