ファジングを用いた近似コンピューティング回路のハードウェアトロイ検出

• Item type: SIG Technical Reports(1)
• 公開日: 2022-11-04
• タイトル: ファジングを用いた近似コンピューティング回路のハードウェアトロイ検出
• 言語: jpn
• 資源タイプ / 資源タイプ識別子: http://purl.org/coar/resource_type/c_18gh
• 資源タイプ: technical report
• 著者所属: 名古屋大学情報学部コンピュータ科学科
• 著者所属: 名古屋大学大学院情報学研究科
• 著者所属: 名古屋大学大学院情報学研究科
• 著者名: 香村, 祐樹; 増田, 豊; 石原, 亨
• 論文抄録 / 内容記述タイプ: Other
• 論文抄録 / 内容記述: ポストムーアコンピューティング技術として，近似コンピューティング（Approximate Computing; AC）技術が有望視されている．AC は，計算結果の品質（例．画質）に対する制約を満足する範囲で，ソフトウェアのアルゴリズムからハードウェアの最適化に渡って，計算方法を近似する計算パラダイムである．既存研究では，AC 回路の設計手法と専用ハードウェア化手法を数多く提案しており，省電力化，小面積化，及び，高性能化に関する豊富な研究成果を報告している．一方，AC の設計思想を実用化するためには，設計検証技術の確立のみならず，安全性と信頼性の保証に向けたハードウェアセキュリティの担保が必要不可欠である．しかし，AC の導入により，脆弱性が増加するか否か，あるいは，堅牢性が向上するか否か，という点は依然として明らかにされていない．このような背景から，AC 回路のハードウェアセキュリティを紐解く研究の開拓が強く望まれている．本稿は，ハードウェアトロイ（Hardware Trojan; HT）に着眼し，AC 回路内のHT検出に焦点を絞る．本研究では，「AC 回路が包含するエラー耐性や非決定性により，HT がもたらす脅威が緩和される」という仮説を立てて，本仮説を予備実験的に確認する．予備実験では，AC 回路技術の一種であるビット幅削減（Bit Width Scaling; BWS）機構を実装した回路と未実装の回路にHTを混入し，両回路における HT の挙動を定量的に評価する．次に，AC 回路内に存在する HT の効率的な検出を見据えて，ファジングを用いた HT 検出手法を提案する．ファジングは，ソフトウェアのセキュリティテストの研究領域で盛んに取り組まれている手法であり，ソフトウェア設計者の盲点を起点とする脆弱性を効率的に発見する．本研究では，HT がハードウェア設計者の盲点を狙って仕込まれる点を踏まえて，ファジングの HT 検出への有望性を見出し，提案手法を構想する．
• 書誌レコードID / 収録物識別子タイプ: NCID
• 書誌レコードID / 収録物識別子: AA11451459
• 書誌情報: 研究報告システムとLSIの設計技術（SLDM）; 巻 2022-SLDM-199, 号 9, p. 1-5, 発行日 2022-11-04
• ISSN / 収録物識別子タイプ: ISSN
• ISSN / 収録物識別子: 2188-8639
• Notice: SIG Technical Reports are nonrefereed and hence may later appear in any journals, conferences, symposia, etc.
• 出版者 / 言語: ja
• 出版者: 情報処理学会