@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00220283, author = {澤村, 和樹 and 浦宗, 龍生 and 池田, 聖 and 石塚, 裕己 and 大城, 理}, issue = {19}, month = {Sep}, note = {電車やバスなどの車窓に情報提示が可能な透明ディスプレイでは,提示された半透明像(以下,仮想物体)とその背後にある実環境が重なって見える.視線計測器から得られる視線方向は,仮想物体と背後の実環境の二点で交差するため,利用者が両者のうちいずれを注視しているかを判定することが従来困難であった.本稿では,車両内の透明ディスプレイに対峙する利用者が注視する対象を判定する手法について提案する.提案法では,実環境の形状が与えられることを前提に,視線計測器から得られる眼球位置および視線方向から仮想物体と実環境のいずれかを注視しているか,もしくはそれ以外の状態(不定もしくは他の物体を注視)かを判定する.具体的には,視線と仮想物体および実環境との交点位置をそれぞれ算出した上で,両物体上の座標系において各交点に対して車両移動を考慮した固視検出法を適用する.各時刻の両座標系における固視の有無が注視の有無を表すとし,瞬きおよびサッケード等を考慮した上で注視対象を決定する.実験では,提案法の精度を確認するために,仮想物体と実環境の見かけの速度差(角速度差)が 10 から 40 deg/s および 10 から 60 deg/s となる仮想環境を構築し,HMD(Head-Mounted Display)搭載の視線計測器により仮想環境を体験中の被験者 5 名の視線を取得し,提案法と従来の輻輳に基づく手法による注視判定を行った.実験の結果,輻輳に基づく手法では殆どの時刻で一方の対象に判定結果が偏ったのに対して,提案法では,全ての時刻で判定結果が得られた訳では無いが,判定結果が得られた場合には 80% 以上の精度だった.}, title = {車両移動による運動視差を利用した半透明像注視判定}, year = {2022} }