@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00218622, author = {梅木, 悠加 and 田口, 善弘}, issue = {52}, month = {Jun}, note = {現在の 2 種類の百日咳ワクチンはそれぞれ欠点を抱えており,安全でより長期的な防御免疫を誘導する新しいワクチンが求められている.過去の研究より,百日咳の自然感染と不活化した全菌体ワクチンによる免疫は,無細胞ワクチンによる免疫と比較して,より防御的な免疫反応を誘導することが明らかになっている.このことから,不活化した全菌体ワクチンで誘導される免疫応答は,より防御的な免疫の誘導と関連しており,新たなワクチン開発のベンチマークとして,用いることができると考えられている.そこで本研究では,乳児期における無細胞ワクチン接種者と不活化した全菌体ワクチン接種者の間で,ブースターワクチンに対する遺伝子発現の違いを明らかにするために,ブースターワクチン接種前後の末梢血単核球の RNAseq データにテンソル分解を用いた教師無し学習による変数選択法を適応し,解析を行った.その結果,無細胞ワクチンと全菌体ワクチンの間で発現が有意に異なる 227 個の遺伝子が同定された.選択された 227 個の遺伝子を Enrichr にアップロードすると,Th1 サイトカインや Th17 に関連する用語が有意に濃縮された.これは過去の研究における全菌体ワクチンの特徴である Th1 と Th17 誘導に一致する.したがって,本研究で同定された 227 個の遺伝子はワクチン間で誘導される免疫応答の差を反映したものであり,より防御的な免疫の誘導の有無と関連している遺伝子の候補となる可能性がある.}, title = {テンソル分解による百日咳の不活化した全菌体ワクチンと無細胞ワクチンの差を示す遺伝子の推定}, year = {2022} }