@article{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00217685, author = {行木, 陽子 and 陳, 建和 and 倉島, 菜つ美}, issue = {5}, journal = {情報処理}, month = {Apr}, note = {超スマート社会においては,だれもが新しい機能やサービスを容易に利用し,高度なIT技術の恩恵を受けることができると期待される.加えて,世界でも前例のない超高齢化社会を迎えつつある日本では,高齢者によるIT活用が超スマート社会実現の鍵となる.しかし,コロナ禍において,対面でのコミュニケーションが大きく制約を受ける中,高齢者のネット社会における情報格差が顕著となっている. \n筆者らは,昨今のITを活用した各種情報へのアクセスやコミュニケーションの手段が,高齢者にとっては複雑で難解なことがこの課題の根本にあると考えた.たとえば,今や若年層にとってはもはや一般常識に近い「ネット/インターネット」「アプリ/アプリケーション」といったIT活用の大前提となる概念そのものが理解できないことや,タッチ・ディスプレイによる操作に不慣れで扱いづらいことなども要因と考えられる.したがって,短期的な解決策は,触れて慣れることである.慣れによって,高齢者もある程度はITを活用したコミュニケーションがとれるようになり,そのメリットを実感できることでIT活用へのモチベーションがあがる,という好循環を得られる.この点について,筆者らによる実地検証の結果を踏まえて考察する.高齢者がIT活用に慣れるためには,家族などの身近な存在あるいは,地域コミュニティなどの継続的な支援が欠かせない.このため,「とにかく慣れること」は必ずしもすべての高齢者にとって最善の解決策になるとは限らない.そこで期待されるのが,人間中心のIT技術である.具体的には,アンビエント・コンピューティングやカーム・テクノロジーと呼ばれる技術が浸透することで,高齢者がストレスなくIT技術を活用し,必要な情報にアクセスしたり,コミュニケーションをとったりすることができるようになる.こうしたIT技術を活用した実証実験はすでに始まっており,それらの結果も踏まえ,その有効性について検証し,今後の展望について考察する.本稿は,世界で最も高齢化率が高く,超高齢化社会の只中にある日本にとって国際的競争力を維持する上で非常に重要なテーマであると同時に,世界に先駆けて超スマート社会における新たなプラットフォームやビジネス・モデルを模索する企業や団体にとって有用な内容であると考えている.}, pages = {d70--d89}, title = {超スマート社会実現に向けた情報技術活用のプラクティス:招待論文:4.超スマート社会における高齢者のIT活用を促進する“人に寄り添うテクノロジー”の展望}, volume = {63}, year = {2022} }