@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00217327,
 author = {山田, 咲太朗 and 松原, 克弥},
 issue = {5},
 month = {Mar},
 note = {クラウド等で稼働するシステムの可用性を向上させる手段として,プロセス・マイグレーション技術が広く用いられている.ネットワーク通信をともなう実行プロセスをマイグレーションする場合,移送すべきプロセスの実行状態として,確立されている TCP ネットワークコネクションが含まれる.Linux の標準プロセスマイグレーション・ツールである CRIU では,マイグレーション対象のプロセスに対する新たなネットワークコネクション要求を遮断したのち,対象プロセスに対応する TCP プロトコルスタックの送受信キューに残るデータを OS カーネルから取り出すことにより,TCP ネットワークコネクションの状態をマイグレーションできる.負荷分散を目的としたプロセスマイグレーションでは,高負荷状態のプロセスがマイグレーション対象になることが想定されるが,Web サーバ等のネットワークシステムにおける高負荷プロセスは,保持している TCP ネットワークコネクションの数も多くなる.その結果,前述のマイグレーション処理にかかるオーバヘッドがネットワークコネクション数に比例して増加するため,マイグレーションにともなうシステム・ダウンタイムに多大な影響を与える.本研究は,TCP ネットワークコネクションに対するマイグレーション処理の最適化手法を検討する.本検討では,CRIU における TCP ネットワークコネクションのマイグレーション処理を分析して,オーバヘッドが大きい処理を特定し,コネクション数に比例してオーバヘッドが増加しない,スケーラブルな処理方式と置き換えることで,マイグレーションにともなうシステム・ダウンタイムを最小限に抑えることを目指す.},
 title = {TCPネットワークコネクションのスケーラブルなライブマイグレーション機構},
 year = {2022}
}