@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00217281,
 author = {杉山, 優一 and 塩谷, 亮太},
 issue = {61},
 month = {Mar},
 note = {ハードウェアのバグや脆弱性は発見が難しい一方で,製造後の修正も極めて困難である.このため,そのようなバグや脆弱性を事前に見つけるためのテスト手法が多く提案されてきた.それらの手法は大きく分けて,手動または自動で生成した入力を用いる動的な手法と,形式的手法を用いた静的な手法に分けられる.これに対し,大規模なハードウェアでは動的な手法は高いカバレッジを実現するために極めて長い時間がかかることが多い.その一方で,静的な手法は組み合わせ爆発によりそもそも有効な検証が行えないことが多い.これらの問題に対し,ソフトウェア分野におけるファジングと呼ばれるテスト技術をハードウェアのテストに応用した手法が研究されている.ファジングは基本的には動的な手法であり,一般に,実行時カバレッジなどの情報をフィードバックしながらテスト対象の状態空間を探索する.これにより,小さなユーザの労力で効果的なテスト入力を生成することができる.しかし,既存のハードウェアにおけるファジングには,ハードウェアの状態空間の探索方法が良くないという問題がある.これに対し,本論文では (1) カバレッジ指標と (2) 探索方向のそれぞれについて,ユーザの支援を用いることで状態空間を効率的に探索できる手法を提案する.提案手法では,既存手法のようにハードウェア設計の構造から自動で解析できるカバレッジ指標ではなく,ユーザが選択した重要なレジスタをカバレッジ指標として使う.また提案手法では,既存手法のようにハードウェア全体を均一に探索するのではなく,ユーザの作成した探索方向の優先度を示す指標に基づき指向性のある探索をする.比較的規模が大きく複雑なプロセッサ設計を対象に提案手法を適用した結果,既存手法では発見が難しい未知のバグを発見することができた.},
 title = {ユーザの支援を用いたファジングによるハードウェアテスト},
 year = {2022}
}