@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00217224,
 author = {中村, 朋生 and 入江, 英嗣 and 坂井, 修一},
 issue = {4},
 month = {Mar},
 note = {プロセッサの研究において,性能評価の簡易さや測定速度を重視して,しばしばプロセッサシミュレータが用いられる.プロセッサの内の各モジュールが詳細に実装されているシミュレータを用いれば,より実環境に近い評価を行うことができる.現在,国内コミュニティで盛んに開発されているプロセッサシミュレータ「鬼斬弐」は,各パイプラインステージやマイクロアーキテクチャモジュールが詳細に実装されており,サイクルアキュレートなシミュレーションが可能である.一方で,「鬼斬弐」はシングルスレッドプログラムにのみ対応しており,実行中にスレッド生成,同期をするプログラムを用いた評価が困難である.しかし,メディア処理や大規模な演算を用いるベンチマークプログラムは,マルチスレッド実行を前提として記述されていることが多い.そこで,我々はプロセッサシミュレータ「鬼斬弐」をベースとして,マルチスレッドプログラムを評価できるように拡張した.拡張したシミュレータは,C 言語の標準ライブラリである pthread.h に従って記述されたマルチスレッドプログラムを実行できる.加えて,マルチスレッドの動作を確認するための簡単なサンプルプログラムとベンチマークプログラムを作成した.これらのプログラムの実行を通じて,開発したシミュレータ上でスレッド生成と同期が正しく行われ,マルチスレッド化に伴うパフォーマンス向上の再現を確認した.本稿で述べた拡張は,鬼斬弐の github レポジトリに push する予定である.},
 title = {プロセッサ・シミュレータ「鬼斬弐」を基にしたマルチスレッドシミュレータの開発},
 year = {2022}
}