@inproceedings{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00213378,
 author = {田中, 晶 and 丸山, 充 and 漆谷, 重雄},
 book = {第29回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集},
 month = {Oct},
 note = {大地震や豪雨等の影響により,土砂崩れや洪水などの災害が頻発しており,ネットワークインフラにも甚大な影響を及ぼしている.大きな災害が生じても常に通信手段が確保され,周囲の情報を自律的に収集して共有し効果的に活用する,持続的な通信環境が望まれている.これまでに,いくつものネットワーク分散処理方式が提案されているが,端末・ノード間の状態把握自体が複雑になり,メッセージベースの情報共有方式では通信が途絶えやすい災害時等ではリアルタイム性に課題がある.一方,我々の日常の生活空間や産業現場には,いたる所にスマートフォンやマイコンなど,相応の処理性能を持つ端末が多数存在している.そこで,情報のリアルタイム取得性に優れた分散共有メモリ方式で相互接続された再構成可能デバイス(FPGA)を配置し,スマートフォン,マイコン,ドローン等と組み合わせる事で,小規模マルチホップネットワークを構成する提案を行ってきた.さらにこれらを用いる様々なアプリケーションも設計し,動作確認を重ねてきた.使用ネットワークとしては,WiFi・Bluetooth・可視光・UHF・赤外線を使用し,これらを自律的に選択する仕組みとともにインターネット接続も行える.マルチホップでリンクされた群ドローンで通信範囲の拡張も可能である.FPGA の周辺端末(スマートフォン)のセンサ機能で取得される環境情報が FPGA の分散共有メモリに書きこまれ,ネットワーク領域全体で広く共有されるため,移動可能なリアルタイムの環境データベースとなる.特定のサイトに転送する必要もなく,ネットワークインフラが利用できない災害時であっても防災ネットワークとして活用できる.本稿では,いくつかのアプリケーションとともに,複雑な移動体ルーティング,セキュリティ,端末故障対応などの現実的な課題を効果的に解決する技術と,移動体マルチホップ通信に不可欠な普遍的な端末識別方法について論じる.},
 pages = {187--194},
 publisher = {情報処理学会},
 title = {マルチホップ通信を用いた持続可能なリアルタイム情報ネットワーク},
 year = {2021}
}