DTNによる不通道路情報共有と避難行動間の相互影響に関する実地図に基づいたシミュレーション評価

• Item type: Symposium(1)
• 公開日: 2021-10-18
• タイトル: DTNによる不通道路情報共有と避難行動間の相互影響に関する実地図に基づいたシミュレーション評価
• 言語: jpn
• キーワード / 主題Scheme: Other
• キーワード / 主題: 災害避難，DTN，マルチエージェントシミュレーション
• 資源タイプ / 資源タイプ識別子: http://purl.org/coar/resource_type/c_5794
• 資源タイプ: conference paper
• 著者所属: 静岡大学大学院総合科学技術研究科
• 著者所属: 静岡大学創造科学技術大学院
• 著者所属: 大阪大学大学院情報科学研究科／University of California, Los Angeles
• 著者所属: 静岡大学学術院工学領域／静岡大学グリーン科学技術研究所
• 著者所属(英): en
• 著者所属(英): Graduate School of Integrated Science and Technology, Shizuoka University
• 著者所属(英): en
• 著者所属(英): Graduate School of Science and Technology, Shizuoka University
• 著者所属(英): en
• 著者所属(英): Graduate School of Information and Science, Osaka University / University of California, Los Angeles
• 著者所属(英): en
• 著者所属(英): College of Engineering, Shizuoka University / Research Institute of Green Science and Technology, Shizuoka University
• 著者名: 矢原, 裕大; 加藤, 新良太; 髙井, 峰生; 石原, 進
• 論文抄録 / 内容記述タイプ: Other
• 論文抄録 / 内容記述: 災害時には，迅速な避難のために，不通道路位置や道路の混雑度等の災害情報を避難者間で共有することが求められる．筆者らは，Wi-Fi や Bluetooth 等の短距離広帯域無線通信と LoRa や DCR (Digital Convenience Radio) 等の長距離狭帯域無線通信を併用する Delay/Disruption Tolerant Network (DTN) を用いて，避難者，避難所，災害対策機関間で災害情報を共有するシステムの開発を目指している．DTN を用いた情報共有は，情報共有の可否が通信端末を保持する人の動きや位置，密度に左右され，人の動きもまた，情報共有による影響を受ける．災害時には，被災者は平時と異なる動きをするため，それを考慮した情報配信をし，被災者の避難を支援する必要がある．そこで，本稿では，DTN を用いた情報共有と避難者の行動が相互に与える影響を調べるため，実際の地図を用いて津波発生時を想定したマルチエージェント無線ネットワークシミュレータを実施した．シミュレーションの結果，不通道路情報の共有により避難者の避難時間が短縮されることがわかった．特に，高齢者や子ども等の歩行速度の遅い人々対する避難時間短縮効果が大きいことがわかった，一方で，共有した不通道路情報に基づいて避難者が選択する避難経路が同一であるため，避難所周辺の道路が混雑し，避難が遅れることも確認された．この混雑は，避難所に向かう道が少なく避難者が集中する道路に加え，その道路を通過した後の避難所へ向かう道および避難所周辺の道路にて発生するため，避難者の特性や道路状況を考慮した避難経路を避難者に提示する必要があることがわかった．
• 書誌情報: 第29回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集; p. 170-177, 発行日 2021-10-18
• 出版者 / 言語: ja
• 出版者: 情報処理学会