@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00211905, author = {小池, 亮 and 高前田, 伸也}, issue = {7}, month = {Jul}, note = {バイトアドレスの不揮発性メモリ (NVM) は,改竄に対して従来の揮発性メモリより脆弱である.データの整合性を保証し改竄を検知する機構として,Bonsai Merkle Tree (BMT) がよく用いられる.しかし,NVM への書き込みの都度 BMT を葉から根まで更新するオーバーヘッドは,書き込みのボトルネックとなるほど大きい.さらに,突然のクラッシュや電源遮断後のデータの一貫性保持のため,NVM ではライト・アヘッド・ロギングと呼ばれる手法が広く使われているが,これは本来のデータ更新に先立ちログを NVM 上に書き込むので,BMT 更新のオーバーヘッドを 2 倍にしてしまう.この問題を解決するため,本研究はセキュアな NVM 用のハードウェア・ロギング・アーキテクチャを提案する.これは,以下の 2 つの発見に基づいている.1) NVM の膨大なサイズのために,ログの BMT 更新パス同士は根より遥かに低いノードで合流する.2) データの上書き更新用の BMT 更新については,ライト・ペンディング・キュー (WPQ) での永続化が実は BMT 更新完了の瞬間まで不必要である.そこで,ログ用に BMT を分離し,ログ用の BMT 更新レイテンシを 64% 削減した.また,WPQ への挿入を遅らせることで,上書き更新用の BMT 更新レイテンシを 91% 削減した.評価の結果,提案アーキテクチャは最先端のアーキテクチャより最大で 2.8 倍高速にトランザクションを処理できることを確認した.}, title = {セキュアな不揮発性メモリのクラッシュ一貫性支援の高速化}, year = {2021} }