@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:02004230, author = {若林,優太郎 and 山田,浩史}, issue = {3}, month = {Sep}, note = {TCP/IPスタックは,TCP/IP通信を行うネットワークアプリケーションにとって生命線となるモジュールである.TCP/IPスタックの高速化のための研究は盛んに行われているが,その反面で障害発生時の対処が不十分であり,メモリエラー等が発生すると再起動を余儀なくされ通信が停止・遮断する.本研究では,TCP/IPスタック内にて検出可能だが修正不可能なエラーであるECC-uncorrectableメモリエラー(EMEs)が発生・検知された際に,破損したメモリオブジェクトを正常な状態へ回復させるリカバリ機構を提案し,EMEsが発生した際でも予期しない挙動や,アプリの停止などによる通信の切断を回避して継続動作を可能にする.リカバリには,TCP/IP通信におけるパケット内容およびセッションを管理するオブジェクトを複製しておき,EMEsが発生した際には複製したオブジェクトと破損したオブジェクトを取り替えることでオブジェクトを回復させる.提案手法を軽量なTCP/IP通信を実現するLinux lwIP 2.0.2に実装して評価実験を行った結果,100KBのデータ送信では,ランタイムオーバヘッドの差は数十ms程度に抑えられている一方で,メモリ消費に関しては,既存手法に比べて2倍以上のメモリ消費が起こっており,提案手法がTCP/IPスタックに対して実用的な面と改善すべき点があることを確認できた.}, title = {TCP/IPネットワークスタックにおける耐障害性強化機構}, year = {2025} }