@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:02001486, author = {大沢,恭平 and 串田,高幸}, issue = {10}, month = {Mar}, note = {広範囲なエリアで行われる環境モニタリングでは,複数のノードを経由してサーバーまでセンシングデータを送信する,マルチホップネットワークが用いられる.ノードはバッテリー駆動であり,搭載されるバッテリーは小型なものであるため,ノードの省電力化や電力効率の向上が課題となる.本稿では,Multi-Variable Energy Distributed algorithm (以下,MVEDとする)を提案する.MVEDはバッテリー残量と接続リーフノード数からスコアを算出し,クラスターヘッドを選出する.これにより,各クラスターヘッド候補ノードの消費電力を平滑化し,リーフノードが孤立するまでの時間を遅らせることを目的とする.実験では,バッテリー容量が1000[mAh]である5台のESP32をクラスターヘッド候補ノードとして用いた.各クラスターヘッド候補ノードには複数台のリーフノードが接続されているものとし,また,各クラスターヘッド候補ノードは相互に通信が可能であることを前提とした環境下で,実機を用いた評価実験を実施した.既存手法のLEACHとMVEDでの各ノードの稼働時間を計測した.バッテリー容量が1000[mAh]での実験では,LEACHのノードの平均稼働時間は約31,176[sec]で,MVEDのノードの平均稼働時間は約33,956[sec]であり,約9[%]改善された.また,最後のノードが停止するまでの稼働時間のうち,最初のノードが停止するまでの時間の割合は,LEACHで約68[%],MVEDで約85[%]であった.LEACHと比較してMVEDは最後まで多くのノードからのデータを受信し続けている.これにより,クラスターヘッド候補ノードの稼働時間が平滑化されていることがわかる.}, title = {マルチホップネットワークにおけるクラスターヘッドの動的選出によるノードの稼働時間の平滑化}, year = {2025} }