@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:02000819,
 author = {青葉,隼人 and 川島,龍太 and 松尾,啓志},
 issue = {13},
 month = {Feb},
 note = {大規模な計算を解くため,複数ノードを用いた並列計算が求められている.現在主流であるMPIは,プログラマがノード間の通信を明示的に記述するため,計算処理が複雑になるほどプログラムの生産性は低下する.分散共有メモリを用いた並列計算機は,データ配置を意識せずプログラミング可能であり,OpenMPといった共有メモリ型並列プログラミングモデルと同等の生産性を期待できる.分散共有メモリはプログラマが通信処理を最適化できない点で計算性能はMPIに劣るが,Ethernet通信の帯域幅向上や高速Ethernet通信技術の登場により計算性能と生産性の両立を見込める.本研究では,分散共有メモリの処理系にレイヤ2プロキシサーバを導入し,レイヤ2プロキシで集中的に分散共有メモリのデータをキャッシュする手法を提案する.プロキシのパケットI/O処理にDPDKを用い,Linuxカーネルで生じたコンテキスト切り替えやパケットコピーのオーバーヘッドを排除する.また,レイヤ2のキャッシュ操作によりTCP/IPの性能ボトルネックを回避し,データ要求の応答を高速化する.プロキシで集中的にキャッシュをするため,各ノードがキャッシュを保有するモデルと比較して,キャッシュデータの整合性保証に要する通信回数を削減できる.本稿では,分散共有メモリの簡易的な処理系を実装し,キャッシュ導入前後でランダムアクセス性能とNAS Parallel Benchmarksのスループット性能を評価した.},
 title = {レイヤ2プロキシキャッシュによる分散共有メモリの高速化},
 year = {2025}
}