@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:02000633, author = {京極,太一 and 土田,修平 and 寺田,努 and 塚本,昌彦}, issue = {20}, month = {Feb}, note = {人間拡張技術を活用して認知能力が向上すれば,個人の作業効率の向上が期待できる.本研究では,「認知能力」を感性に頼らずに推理や思考に基づいて周囲の現象の性質を知る能力と定義し,認知能力の一つである流動性知能について着目した.既存研究では,瞳孔径が大きい人ほど認知能力が高い傾向にあることや,流動性知能が高い人ほど推論課題に取り組む際の瞳孔散大が大きいといった,認知能力と瞳孔径の間に関係性があると示唆された.しかし,瞳孔径と認知能力の比較は被験者間で行われており,個人内での瞳孔径が変化したときに認知能力が変動するのかどうかについては調査されてこなかった.また,認知能力と瞳孔径に相関があったとしても,因果関係は明らかにされていない.そこで本研究では,「瞳孔を散大させることで認知能力が向上する」という仮説を立て,個人内での瞳孔径と認知能力の変動を評価することで仮説を検証した.そして,外部刺激により瞳孔径を制御し,瞳孔散大を誘発することで認知能力を向上させる人間拡張システムを構築した.実験では,片目視界の透過と遮蔽を段階的に行うことで両目の瞳孔を散大させ,その状態で流動性知能を測定するタスクを行い,瞳孔径と認知能力の関係を評価した.この瞳孔散大手法は,十分な視界を確保でき,かつ被験者に視界の変動を知覚させないために遮光LCD (liquid crystal display)を用いて実現し,グラス型デバイスとしてシステムを構築した.実験の結果,個人差がみられたものの,平常時よりも瞳孔が散大しているときにおける流動性知能の向上を確認できた.}, title = {視界の透過と遮蔽の段階的な切り替えによる瞳孔散大を利用した認知能力向上手法}, year = {2025} }