@article{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00193709, author = {木下, 佳樹 and 武山, 誠 and 中川, 雅通 and 森田, 直 and 山浦, 一郎}, issue = {1}, journal = {デジタルプラクティス}, month = {Jan}, note = {システムは時とともに変化し,また,異なるステークホルダは異なる視点からシステムを見る.その結果,システムの記述は一般に不完全とならざるを得ない.これらの事実を出発点としてサービスを継続して提供する能力を考える総合信頼性(dependability)の研究が,DEOSプロジェクト(科学技術振興機構CREST制度「実用化を目指した組込みシステム用ディペンダブル・オペレーティングシステム」研究領域)において進められ,その成果として,開放系総合信頼性(open systems dependability)の概念がDEOSプロセスとして提出された.この概念は研究プロジェクト期間中に開始されたIEC TC56 Dependabilityによる標準化活動における議論によって洗練され,4つのプロセスビューとしてまとめられて国際標準IEC 62853 Open systems dependabilityとして2018年6月に発行された. \nこの国際標準は総合信頼性を説明責任達成によって担保する立場を取っている.たとえば,AI,IoT,セキュリティなどの分野においては,総合信頼性の達成には,要求されたときに要求どおりに遂行するだけでは不十分であると考えられる.そのため,総合信頼性の根拠として,要求仕様を満足することだけでなく,説明責任の達成が取り上げられている.説明責任達成を信頼性の根拠とするアプローチは,深層学習などのために,完全な要求仕様記述を前提とすることが適切でないシステムに対するアシュランス議論の枠組みとしてはたらくことが期待されている.この方向の標準化活動がIEC TC 56 WG 4 Information systemsおよびISO/IEC JTC 1/SC 7 Software and systems engineeringなどにおいて開始されつつある. \n本稿では開放系総合信頼性の概要と,この概念を国際標準の体系にどのように組み込んだかについて解説し,合わせて,学界の研究プロジェクトから国際標準化活動まで一貫した活動を戦略的にどのように進めたかについて,研究活動マネジメントの視点から記す.}, pages = {35--52}, title = {開放系総合信頼性の標準化〜CREST研究プロジェクトとIEC標準化の相互作用〜}, volume = {10}, year = {2019} }