@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00182798, author = {遠藤, 亘 and 田浦, 健次朗 and Wataru, Endo and Kenjiro, Taura}, issue = {37}, month = {Jul}, note = {本研究では,分散共有メモリ (Distributed Shared Memory, DSM) システムと分散スレッドスケジューラを統合したライブラリを開発し,並列分散環境において透過的でスケーラブルな共有メモリプログラミングを実現することを目指している.従来の DSM 処理系で問題となってきたコヒーレントキャッシュの低スケーラビリティを改善するため,スレッド依存関係に基づいた緩和型コンシステンシモデルを基本として,計算ノードをまたいだ動的負荷分散とコヒーレンスプロトコルによる通信を協調させる手法を導入する.DSM の実装において今回はページベース DSM とし,ディレクトリベースのコヒーレンスプロトコルを実装する.分散スレッドスケジューラにはユーザレベルスレッドを用い,DSM 上にコールスタックを配置することで透過的スレッド移動を実現する.このような実装手法により,利用者にはユーザレベルスレッドやヒープ領域の生成・破棄等の API が 提供され,マルチコアプロセッサ上のタスク並列処理系相当の生産性を分散環境において実現できる.また,並行開発した HPC インターコネクト用の低水準通信ライブラリを基礎として,RDMA の利用を踏まえた DSM とスケジューラの実装を行う.本稿では,開発した処理系において共有メモリのベンチマークプログラムを動作させて初期評価を行い,その結果を元に性能上の今後の課題について論ずる.}, title = {分散スレッドスケジューラと協調する分散共有メモリ処理系の初期評価}, year = {2017} }