@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00176941,
 author = {武藤, 拓之 and 松下, 戦具 and 森川, 和則 and Hiroyuki, Muto and Soyogu, Matsushita and Kazunori, Morikawa},
 issue = {5},
 month = {Jan},
 note = {空間的視点取得とは,自分とは異なる視点に立って物の位置関係を判断する認知過程のことである.本研究は,空間的視点取得の際に歩行動作のシミュレーションが行われる可能性を 5 つの行動実験で検証した.実験 1 では,左足 ・ 右足のいずれかを前に出す動作が空間的視点取得に及ぼす影響を検証した.実験の結果,取得する視点の位置までの移動方向と一致した方向への動作を行った時に,一致しない方向への動作を行った時よりも,空間的視点取得に要する反応時間が短縮することが示された.この一致 ・ 不一致の関係は,実際の歩行時に最初に前に出る足と移動方向との関係と整合していた (実験 2 ).また,足ではなく手を前に出す動作でも同様の結果が得られた (実験 3 ).一方,移動とは無関連な指の動作は空間的視点取得の反応時間に影響しなかった (実験 5 ).加えて,足と手の反応時間を比較したところ,空間的視点取得を必要としない単純な課題では手の反応が足よりも速いのに対し,空間的視点取得中には足の反応が手よりも速くなることが示された (実験 1,3,4 ).これらの結果は,空間的視点取得の際に歩行動作のシミュレーションが行われるという仮説を支持するものである.},
 title = {歩行動作のシミュレーションが空間的視点取得に果たす役割},
 year = {2017}
}