@inproceedings{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00117813, book = {全国大会講演論文集}, issue = {ソフトウェア工学}, month = {Oct}, note = {「鼎(かなえ)」はXウィンドウシステム上のユーザインタフェース(UI)構築基盤システムである。図1にその構成を示す。「対話部品」とは、メニュー、ボタン、一行入力などのように利用者との簡単な入出力を行なうものである。「テキスト」、「イメージ」、「図形」、「グラフ構造」、「表」、「階層構造」で示した6つをエディタ部品と呼んでいる。最初の3つはウィンドウシステム上で取り扱える基本となるビジュアルデータを表示・操作するためのUIである。あとの3つは構造を持ったデータをビジュアルに表示・操作するためのUIとして位置づけられる。グラフ構造とはノードとアークから成るグラフ、表とはマトリクス構造、階層構造とは木構造のデータ構造のことを言っている。エディタ部品を用いることにより、データ構造を直接UIで取り扱うことができる。例えば、グラフのノードを移動させた時にアークがそれに追従するような仕組みが提供されている。これらのエディタ部品は「基本ライブラリ」と示されているエディタ共通ライブラリの上位に位置する。基本ライブラリには、イベントハンドリング、スクロール、カット・ペースト(異種データ構造間も可)などのエディタの基本機能が含まれている。各エディタ部品は、その編集対象データの構造に依存する機能だけを提供すればよい。また、エディタ部品のうちテキストエディタ部品はかな漢字変換ライブラリの上位に位置する。かな漢字変換ライブラリは「いろは」(鼎で開発したもの)とWnnの選択になっている。以上のものはすべてC言語用のライブラリとして提供されている。これだけでUI構築用のツールキットとして一応完結しているが、鼎ではさらに利用しやすくするために鼎-LispというLispインタプリタを提供している。これはLisp環境から鼎およびXのCライブラリを呼びだしできるようにしたもので、UIのプロトタイピングに効果を発揮する。また、簡単なアプリケーションならばLispだけで作成することもできる。アプリケーションの規模が大きい場合は、アプリケーション本体をUI部から分離する方が望ましい。このような場合、鼎はUIMS(User Interface Management System)として位置づけられる。アプリケーション本体との通信部分は鼎で提供する予定である。鼎の特徴の一つとして、エディタをUI構築部品として提供している点があげられる。CASEツールのように、構造を持ったデータを取り扱い、それを利用者に見せたり操作させたりするアプリケーションにおいては、データ構造をUI部で直接取り扱うことにより、アプリケーション開発者の負担が軽減されることが期待される。次節でその実績を示す。}, pages = {1521--1522}, publisher = {情報処理学会}, title = {ユーザインタフェース構築基盤システム「鼎」におけるエディタ部品の使用実績}, volume = {第39回}, year = {1989} }