@techreport{oai:ipsj.ixsq.nii.ac.jp:00107272,
 author = {小林, 誠弥 and 塩谷, 亮太 and 安藤, 秀樹},
 issue = {5},
 month = {Dec},
 note = {スーパスカラ・プロセッサでは発行キューは非常に多くのエネルギーを消費する.発行キューの構成要素の中ではウェイクアップ論理の消費エネルギーが最も大きい.これはタグ比較に多くのエネルギーを消費するためである.これに対し我々はタグの 2 段階比較という手法を提案してきた.この手法では最初にタグの下位ビットのみを比較し,それが一致した場合に限って上位ビットを比較する.これにより比較するビット数を減らすことで消費エネルギーを削減する.この手法は発行キューの動作に2サイクルをかける必要があるため,これによる IPC 低下を抑制する手法として,先頭 1 段化方式と後方 1 段化方式という手法も合わせて提案してきた.これらの手法は,性能に悪影響を与えると推測される少数のエントリのタグ比較を従来通りの 1 段階で行うものである.これまで,提案手法の評価は性能とタグ比較の消費エネルギーに対する削減率のみにとどまっており,発行キュー全体,プロセッサコア全体の消費エネルギーに対する評価や既存手法との比較は行われていなかった.そこで本研究では,提案手法と既存手法における発行キュー全体およびプロセッサコア全体に対する消費エネルギー削減率を評価し,提案手法と既存手法の比較を行った.評価の結果,タグの 2 段階比較に先頭 1 段化方式と後方 1 段化方式を適用した場合,発行キューの消費エネルギーをそれぞれ 64%,67% 削減し,プロセッサコア全体の消費エネルギーをそれぞれ 7.4%,8.0% 削減できることがわかった.この時の性能低下はそれぞれ 0.79%と 0.47%で,提案手法は性能対消費エネルギーの面で既存手法より優れていることを確認した.},
 title = {タグの2段階比較を行う発行キューによる消費エネルギー削減の評価},
 year = {2014}
}