並列WALにおける共有カウンタの競合緩和化

• Item type: SIG Technical Reports(1)
• 公開日: 2016-05-23
• タイトル: 並列WALにおける共有カウンタの競合緩和化
• 言語: jpn
• キーワード / 主題Scheme: Other
• キーワード / 主題: 並列処理
• 資源タイプ / 資源タイプ識別子: http://purl.org/coar/resource_type/c_18gh
• 資源タイプ: technical report
• 著者所属: 筑波大学大学院システム情報工学研究科
• 著者所属: サイボウズ・ラボ株式会社
• 著者所属: 筑波大学計算科学研究センター
• 著者所属: 筑波大学計算科学研究センター
• 著者名: 神谷, 孝明; 星野, 喬; 川島, 英之; 建部, 修見
• 論文抄録 / 内容記述タイプ: Other
• 論文抄録 / 内容記述: トランザクション処理において，Atomicity と Durability を保証する代表的な方法に WAL（Write Ahead Logging: ログ先行書き込み） がある．従来の WAL はストレージデバイスとして HDD を使うことを前提としており，ランダムライトを起こさないように，単一の集中型 WAL バッファを用いてシーケンシャルにログを追記書き込みしていた．しかし，CPU コア数の増加に伴いトランザクション処理の並列度が増すにつれ，この方式では，WAL バッファへのログレコード挿入時の競合や永続化のための書き込みの競合が性能劣化の要因となっていた．我々は以前，フラッシュストレージの書き込みの内部並列性を活用した並列 WAL プロトコルとして P-WAL を提案した．P-WAL ではログレコードの順序番号である LSN を，ログレコードの論理アドレスではなく，共有カウンタを用いて単調増加に割り当てることで，複数の WAL バッファを用いてログレコード挿入の並列化とストレージ書き込みの並列化を行った．しかし，メニーコア，NVRAM を想定した環境においては，トランザクション処理時間の中で WAL の永続化のための flush の時間が相対的に小さくなり，共有カウンタのインクリメントにおける競合がより問題になってくると考えられる．本稿は，一つのログレコード作成毎ではなく，WAL の永続化単位毎に共有カウンタにアクセスし，複数のログレコードに一つの順序番号を割り当てることで，競合を緩和する方式を提案する．本方式がクラッシュリカバリ可能であることを示し，Xeon Phi（60 cores，240 threads） を用いて，予備評価を行う．
• 書誌レコードID / 収録物識別子タイプ: NCID
• 書誌レコードID / 収録物識別子: AN10444176
• 書誌情報: 研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム（OS）; 巻 2016-OS-137, 号 7, p. 1-11, 発行日 2016-05-23
• ISSN / 収録物識別子タイプ: ISSN
• ISSN / 収録物識別子: 2188-8795
• Notice: SIG Technical Reports are nonrefereed and hence may later appear in any journals, conferences, symposia, etc.
• 出版者 / 言語: ja
• 出版者: 情報処理学会